Scientific Linux 6.2リリース、本家公開から遅れること2か月

 「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」互換のLinuxディストリビューションを開発するScientific Linux開発チームは2月15日、「Scientific Linux 6.2」を公開した。RHEL 6.2のリリースから約2か月おいてのリリースとなる。

 Scientific Linuxは、フェルミ国立加速器研究所と欧州原子核研究機構(CERN)が中心となって開発する、RHEL互換のLinuxディストリビューション。RHEL互換のディストリビューションとしてはCentOSが知られるが、CentOSは開発が停滞していた時期があり、その代替として注目されていた。

 米Red HatがRHEL 6.2をリリースしたのは2011年12月6日。CentOSはすでに12月20日にRHEL 6.2互換の「CentOS 6.2」を公開しており、Scientific Linuxはこれに続く形となる。

 仮想化、リソース管理などの分野が強化されたRHEL 6.2の新機能に加え、独自機能としてインストーラー(Anaconda)にScientific Linuxインストールクラスを追加した。これによって、DVDインストールでネットワークが不要となったという。このほかライブCDツールの改善や、オープンな分散ファイルシステムOpenAFSのバージョン1.6.0-97.z2.sl6へのアップデートなども行われている。

 Scientific Linuxの対応アーキテクチャはi386およびx86_64。プロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。

Scientific Linux
https://www.scientificlinux.org/

ダウンロード
http://www.scientificlinux.org/download