インメモリ指向のKey-Valueストア「Redis 2.2」リリース

 Key-Valueストア型データベース「Redis」の開発者は2月23日、最新版「Redis 2.2」を発表した。前バージョンとほぼ互換性があり、バージョン2.0ユーザーはドロップインでのリプレースが可能という。

 RedisはオープンソースのKey-Valueストアデータベース。Salvatore Sanfilippo氏らが開始したプロジェクトで、米VMwareの出資を受けている。Cで実装されており、Linuxや各種BSD、Mac OS X、olarisなどのPOSIX互換システムで動作する。NoSQLデータベースに分類され、ハッシュだけでなく文字列、リスト、セットといったデータをストレージに永続的に格納できるなどの特徴を持つ。Redisはすべてのデータをメモリ上に保持するインメモリ指向のデータベースシステムであるが、仮想メモリ機能も搭載しており、キーのみをメモリに収める構成や、頻繁に利用するデータのみをメモリに格納する、といった構成が可能という。

 Redis 2.2では、メモリ利用の効率化や性能強化が行われている。前バージョンで導入された仮想メモリサポート、トップレベルディクショナリ実装の変更などでメモリの効率化を図った。ネットワークでも効率化改善が図られ、LRANGEなどのコマンドは最低でも10倍高速になっているという。

 このほかにも、ノンブロッキングレプリケーションがスレーブの点から強化された。また、SETBIT/GETBIT/SETRANGE/GETRANGE/STRLENなどのコマンドを使って文字列を配列として利用できるようになっている。

 最新版はRedisのWebサイトより入手できる。ライセンスはBSD License。

Redis
http://redis.io/