アドテック、素人以上・玄人未満の「灰色人」向けLinuxキット

 アドテックは、好みのソフトウェアパッケージを開発・追加してさまざまな用途に使える組込み型Linuxキット「白木印『生』」を2007年6月30日発売する。ライトヘビーユーザー向けに新設したブランド「25時」シリーズの第1弾。価格はオープンで、アドテックオンラインショップでの価格は1万9800円。

 「25時」は、Linux/UNIX系スキルが“素人ではないが玄人の域までは達していない”という「灰色人(グレート)」層向けの製品シリーズ。電話・FAX・メールでのサポートは一切なしで、ユーザーは、わからないこと・聞きたいことなどは公式ホームページのBBSから探すよう求められる。

 白木印『生』は、電子割符関連商品のGFIビジネス(本社:東京都中央区)が開発したLinuxアプライアンスで、仕様を完全に公開して、ユーザーが自由にソフトウェアを開発できるようにする。

 CPUにはインテル「IXP425 533MHz」を搭載。WANポート1基とLANポート4基、USBポート1基、32MBのフラッシュROM(ユーザー領域は12MB×2領域)などを備える。本体寸法は幅228×奥行き142×高さ30mm、重さ990g。

 アドテックは7月下旬から、ファイルサーバやネットワークモニタ、RADIUS認証などのソフトウェアパッケージを順次無償で配布。ハードウェアの仕様をGPLで公開する(LED表示ルーチンのみBSDライセンス)。また、GFIビジネスのSDK(機能限定版)を7月下旬から2500円で販売する。【鴨沢 浅葱/Infostand】

「25時」シリーズ製品情報
http://www.25ji.info/

アドテック
http://www.adtec.co.jp/

GFIビジネス
http://www.gfi-biz.jp/